神経痛

神経痛の東洋医学的な考え方
神経痛は、痛みを感じる末梢神経が体の至る所で刺激され起きるものと考えられています。痛みは体の発する危険信号ととらえます。体の働きを支える気・血・水が流れてこない非常事態を知らせる体の声です。
痛みという感覚は、耐えられない不快な感じを私たちに与え、その状態から回避するよう訴えているのだから、痛み止めで解決するのは危険です。どうしても鎮痛剤を飲まなくてはならない状況なら致し方ないとしても、日常生活では敬遠して欲しいものです。
痛みは体が不具合を伝える重要な手段で、その背景に深刻な病気が潜んでいることも多いので、注意が必要です。
一方で、原因の見当たらない痛みもたくさんあって私たちを困らせてくれます。病院に行くと、多くは神経痛と診断されることになります。痛みが強くなる条件はいろいろありますが、寒さや湿気によって誘発されることが多いです。
気・血・水の詰まりが神経痛の原因
さて、この神経痛ですが、東洋医学では体の中を流れる気・血・水が詰まるから痛むというように考えます。特に、血や水は重い物質ですから自分の力では動けず、気が動かさないと滞り、痛みとして感じます。
また、寒い外気と直接接触する三叉神経痛、肋問神経痛、坐骨神経痛の周辺は、気・血・水の巡りも悪くなり、神経痛に発展します。
寒さで誘発される神経痛は、精の力が少ない「陽虚」が原因になります。身体を衣服で被って冷えないようにすることは、神経痛の予防にとても大切なことです。
流れを悪くさせるもう一つの理由に、余分な水の存在があります。体全体に過剰な場合と、痛みを起こす場所の周辺に水が多いと、雨や湿度の高いときに悪化して重だるい痛みが生じます。「湿痰」が原因で「気滞」「血瘀」の特徴がみられる神経痛です。
余分な水が停滞する原因には、胃腸の力が弱い「気虚」の状態が関係することもあります。
こうした状態に冷えが加わると、もっと動きが悪くなります。湿の神経痛は、水の滞りやすい場所で起きやすく、坐骨神経痛などの下半身の神経痛になります。
このような神経痛には、体を内側から冷やさないこと、余分な水を増やさないことが大切で、冷たい飲食物や夏野菜、緑茶、コーヒー、ビールなどを多飲しないことが大事です。
冷えや湿など原因の違いにもかかわらず、ストレスやイライラなど気の流れが滞ると、気・血・水の流れはさらに悪くなり、神経痛が悪化します。あちらこちらに移動しやすい痛みで、急にはじまったり、痛みの程度が変化しやすくなったりする特徴があります。
また、血が少ない「血虚」の状態では、痛みの強い神経痛に発展します。
神経痛の漢方治療
漢方治療では、温めたり、余分な水をなくしたり、気の滞りをなくしたり、血を増やしたりして、最終的には気・血・水の巡りの改善を図ります。
自分の体や心に負担をかけない程度によく動かすようにすることが大切です。また、慢性のものでは、温めると痛みが軽くなるものが多いので、局所に熱がないようでしたら、温めて気血の流れをよくします。入浴はとても有効です。
神経痛の漢方薬
温めて痛みを取る、熱の通りをよくして痛みを取る、血の巡りをよくして痛みを取るといったことを配慮して、漢方薬を決めていきます。
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