肥満症

肥満とは
肥満は、正常な状態に比べて体重が多い状況や体脂肪が過剰に蓄積した状況を言います。最近では、BMI「体重(m)÷身長(㎏)÷身長(m)」で求めることもあります。
日本肥満学会の基準によると、BMI に肥満基準を設けています。
肥満の東洋医学的な考え方
肥満の原因は、脂肪組織の「過剰」な蓄積ですが、活動に必要なエネルギーの蓄積は、人間の生命活動には不可欠なものです。東洋医学では、脂肪量の多い少ないよりも、それらが体の役に立っているかどうかをみます。
健康にとって大切なことは、気・血・水が体内をスムーズに流れていることだと考えます。使うあてのない脂肪の蓄えは、これらの動きを阻害するものです。
なお、一日中外で力仕事をする人には、エネルギーの蓄積が必要なので、その体重を維持しているなら多少数値は多くても肥満とはいえないでしょう。体が要求する蓄えの量は体の状態によって一人ひとり違うことを、念のため確認しておきます。
自分が発する声を聞こう
さて、東洋医学的に考えた時に、自らの声を聴くというのがあります。その声に従って生活をするというものです。これによると肥満の元となる食事のタイミングは、自分が空腹感を感じたとき、そしてそれを消費するだけの運動量を考えます。
肥満の予防や解消のポイントは、体のエネルギー消費量を高めること、過剰な食事量にならないことに尽きます。
持続的な運動のほうが肥満解消には効果的です。楽な運動ではいくら長くやってもあまり役立ちません。ある程度疲れを感じるぐらいの動きは必要です。少し息切れを感じるぐらいの動きを休み休みするのが良いでしょう。
特別な運動という考え方ではなく、買い物や外出のときにわざと遠回りし早足で歩くとか、階段を意識的に使うとかいった工夫で、日常生活のなかで体を動かす機会を増やすように心がけるのが現実的です。
このときにもう一つ大切なのは、「気血の巡りをよくする」ということです。楽しい明るい気分で体を動かすということです。明るいワクワクした気分のときは自然と体も動くし、鼓動も早くなります。
こうした気分の良い、心地良い動悸を感じる動きができると、肥満解消には効果的です。
食事が過剰かどうかの目安は空腹感です。頭や目や囗だけが欲しがる食欲と区別してください。
体の要求に対して過剰にならないように注意を払いながら。脂身の多いものとか調理方法で油を多く使うものを避け、良質の肉や豆類などの蛋白は、気血の生成にも有効なことから、しっかり取りたいものです。
東洋医学的には、食事制限よりも運動を増やすほうが、脂肪などの蓄えられた余分なものの入れ換えを進め、流れを盛んにするので有効と考えます。
肥満の漢方治療
東洋医学的にみると肥満は、「熱肥」と「湿肥」の2タイプに大別されます。
熱肥は、体のなかで余分な熱と水が溢れている状態の肥満です。暑さが苦手なタイプに多いです。これらが溜まっている「湿熱」の人がこれに当たります。対策としては、食べ物の全体量を減らすのはもちろんですが、特に味の濃い物、こってりした物、カロリーの高い物といった「湿熱」の性質をもつ飲食物を控える必要があります。
なお、刺身や牛乳、生野菜など体を冷やす食材は避けましょう。体内の気・血・水の動きが鈍ります。食事は、できるだけ温めて食べるようにします。また、強いお酒や香辛料などは熱を増やしますので、なるべく避けたいものです。
肥満の漢方薬
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