労倦と外傷(不内外因)

労働と休養
適度の労働や運動は、気血の巡りをよくし、筋や骨などの体の芯となる部分を強めてくれます。併せて、十分な休養をとることによって、疲労を取り除き、体力を回復させます。
しかし、極端な肉体の酷使を強いたり、休養をとらずに続けることで、病気に発展します。逆に、休養のとりすぎは、気血の巡りが悪くなり、脾胃の働きを衰えさせることに。バランスが大事なのです。
偏った労働
特定の姿勢や動作を長く続けると、特定の期間や機能が損なわれます。
『素問』では、次のように表現しています。「久しく視れば血を傷る。久しく臥せれば気を傷る。久しく坐せば肉を傷る。久しく立てば骨を傷る。久しく行けば筋を傷る。」
五臓にも悪影響を与えます。
目を使いすぎると、血に悪影響を与え、それが心へ伝わります。過度の労働によって、目を酷使しすぎると、ストレスが溜まり心を痛めてしまうのです。
また、横になり過ぎると、気に悪影響を与え、それが肺へ。長時間座ると、肉に悪影響を与え、それが脾へ。立ちすぎは、骨に悪影響を与え、それが腎へ。動きすぎは、筋に悪影響を与え、それが肝への障害につながります。
房事(セックス)
東洋医学では、房事の不節制は、「腎の精」を消耗するとしています。また、房事後風に当たるのは、脾を痛めることになります。
外傷
打撲、捻挫、切り傷、骨折といった外傷も注意する必要があります。東洋医学では、外傷によって体内に悪血が停滞し、後に五臓へ悪影響を与えると考えています。悪い血が滞ることで、気も流れなくなります。