六腑の病証2

六腑の病証2
今回は、六腑のうちの「小腸」「大腸」「膀胱」「三焦」の病証を説明します。
小腸の病証
小腸は、消化機能のほかに、胃から小腸に入ってきた物を清濁に分ける機能を持っています。この消化機能が上手に働かなかったり、清濁機能が低下すると、小腸の虚寒病証となります。
これは、寒邪が体内に入り込み、中焦の陽気が損傷したり、腎陽の不足によって、体を温める作用が低下することで起こる病証です。主な症状としては、食後のお腹の張りや、未消化の下痢、お腹が鳴くなどです。
もう一つが、小腸の実熱病証です。
湿熱が小腸や手太陽小腸経にこもったり、手少陰心経の熱が小腸に影響して起こります。主な症状は、小便が赤く濁ったり、口舌にできもの(瘡)ができたりします。
大腸の病証
大腸には、糟粕(飲食物のかす)を送る役割があります。このことから、大腸の病気は、主として排便異常に現れてきます。
代表的なものとしては、大腸の燥熱や水の不足によって便秘になります。そして、寒湿や湿熱が下がってくると、泥状の便や下痢が起こります。
膀胱の病証
膀胱には、尿を貯蔵して排泄する働きがあります。このことから、膀胱の病気は、主として排尿異常として現れてきます。腎の陽気が不足して膀胱の機能が低下すると、遺尿(無意識に尿を漏らしてしまう)などが起こります。
また、湿熱が膀胱にこもると、頻尿、排尿痛や尿に濁りが生じます。湿熱が長期にわたると、結石になることもあります。
三焦の病証
三焦は、食事などの水穀の精微から得られた気を、全身に送る作業を行います。この結果、血、水の代謝をよくします。
三焦が病になると、栄養の消化吸収や分配機能などに異常が現れます。上焦の機能が衰えると、発汗障害になります。中焦では、消化不要や胃腸内の水分の停滞を引き起こします。下焦では、尿閉や下腹部痛などの症状が現れます。