肝

肝
先ず、先に申し上げたいのは、最近特に多いのが「うつ病」などの精神疾患。社会現象ともなっている精神の病は、今や誰もが抱える問題となってしまいました。気が滞り、うつ状態やイライラして怒りっぽくなるのは、「肝」が悪化している可能性があります。
「肝」には、気(神を含む。)や血の流れをスムーズにする働きがあります。これらが、正常に巡ればこのような症状は、突出しないはずです。安易に西洋医学の薬に頼ることなく、「肝」の異常を考えて欲しいと思います。
では、肝の働きを6つご案内します。
精神活動を支配
肝は、魂を宿しています。身体の活動を円滑に行わせることに加え、判断力、計画性などの精神状態を支配します。「将軍の官」ともいわれ、生体の防衛を司ります。
肝がしっかりしていれば、対外の邪気などに的確な行動をとれますが、不健全だとイライラやおどおど感が出てきます。
血を臓す
肝は、血の貯蔵庫です。体を巡らす血を調整する役割があります。夜床に臥すと、多量の血が肝に還流してきます。脳や身体への血が不要になるからです。肝の働きが弱りますと、この働きも衰弱し、熟睡感がなくなってきます。
日中、血の巡りが悪いと頭痛、めまい、耳鳴り、難聴などの症状が出てきます。
筋肉を操る
肝は、血を適切に筋に配分し、筋運動を支配します。『素問』には、「肝は筋を主る。」とあります。ここでいう筋とは、解剖学的な特定の部分を指すのではなく、筋の運動や機能を指しています。正常な肝の動きは、運動機能が円滑にいきますが、それが損なわれると、ひきつれなどの症状が起こります。
逆に、筋の疲労は肝に悪影響を与えます。
爪に反映
爪は、筋の余りとされ肝の状態を反映させます。爪に弾力があり、色つやがよいと肝も正常の証です。変形や色つやの悪いときは、肝の異常を疑ってください。
目に関係
肝は、目を通して外界とつながっています。正常な肝の状態ですと、目は、よく物事を判別できます。目が疲れているときは、肝も疲れています。目の酷使には、くれぐれもご注意を。
肝の液は涙
涙は、肝から排出される液と考えてください。肝が正常であれば、適度に目を潤わせます。「肝」は五行でいうところの「木」。伸びやかに、健やかに育んでいきたいものです。