陰陽の医学

陰陽の医学
陰陽についての医学上の理論です。
人体の組織
陰陽の対立と統一の観点では、人体を有機的に統一したものとみなします。私たちの体の内部は、すべて陰陽の対立と統一の関係で成り立っているのです。素問では、このことを二つ述べています。
「人生まれて形あるも、陰陽を離れず。」「それ人の陰陽をいえば、外は陽と為し、内は陰と為す。人身の陰陽をいえば、背は陽と為し、腹は陰と為す。人身の臓腑中の陰陽をいえば、臓は陰と為し、腑は陽と為す。肝、心、脾、肺、腎の五臓は陰と為す。胆、胃、大腸、小腸、膀胱、三焦の六腑は皆陽と為す。」
生理機能の陰陽
人体の生理機能は、すべて陰陽の対立と統一という強調関係を保つことによって維持されています。人体の生理活動は、物質が基礎です。そこにある、ということです。そこに何もなければ、生理機能は生まれないからです。
一方で、生理活動の結果として、絶えず物質の新陳代謝を行っています。生理活動によって、生理機能が生じているのです。ぐるぐる回っているイメージでしょう。
「気の思想」と陰陽
「気の思想」の観点から陰陽を考えてみますと、人体機能を発揮させる要因は、すべて「気」の働きにあるとしています。気の源泉は、空気と食物です。ご飯を食べた後に消化されてすぐにつくり出される気は、陽気であり、衛気(えき)といわれています。衛気は、外からの病原菌などを防御する役割を担います。
食物が十分に消化されてできる気は、陰気で、営気(えいき)といわれています。体の栄養や実質的な運動エネルギーなどになります。