陰陽のバランス

陰陽のバランス
私たちが健康でいられるのは、体内の様々なところでのバランスがとれているからに他ありません。体の内外、表裏、上下、臓腑などの「陰陽」が、平衡状態にあるということです。絶対的な関係ではなく、あくまで相手との関係性のもと。相対的にです。
陰陽は、相互に依存し消長し制約し、バランスしているのです。東洋医学は、まさにバランスの医学ともいえます。ただ、この陰陽のバランスが乱れると、疾病、病気につながります。なぜ疾病につながるのかを紐解いてみましょう。
編盛
陰陽の編盛には、陰盛と陽盛があります。これは、陰陽のいずれか一方が正常な水準を超えている状態です。素問では次のように表しています。
「陽勝つときは陰病み、陰勝つときは陽病む。陽勝つときは熱し、陰勝つときは寒ゆ。」陽が強くなると熱が出て、陰が強くなると冷えていくというものです。
偏衰
陰陽の偏衰とは、陰虚、陽虚のことです。陰陽のいずれか一方が正常な水準よりも低くなっている状態です。陽が少なければ(弱ければ)、陽虚です。素問では、「陽虚するときは外寒え、陰虚するときは内熱。」と記しています。
陰、陽のどちらかが少なくなると、そこに反対のものが入り込むということです。少し油断をすると、敵が入り込んでくるというもの。
離反
離反とは、パッと見は陽証(証(しょう)とは、体質のこと。)でありながら、内部は冷えている状態です。または、上半身が熱している状態ですが、下半身は冷えている状態です。顔はかっかしていますが、足先は冷えているといった状態です。
この離反は、行き過ぎるとかなり危険です。生命の危機に陥る可能性があります。体の全体をみないと、間違った判断になりかねません。