飲食(不内外因)

飲食(不内外因)
不内外因とは、外因でも内因でもない疾病の原因をいいます。
生活の中で生じる病因のことで、飲食物の量や質の問題、労働や休養の問題、性の不摂生や外傷などがあります。
今回は、そのうちの飲食について、みていきましょう。
飲食物は、後天の気、すなわち生後の精のもとです。人間が生きるためには、欠くことのできない大事なもので、この飲食が適切に行われないと、様々な疾病を引き起こすことになります。大別すると、量の過不足と、質の偏りの二つに分けられます。
量の過不足
私たちの体の正気は、そのほとんどを飲食物に含まれる気に由来しています。よって、飲食物の摂取が不足すれば、陰性の気である営気と、陽性の気である衛気の両方が不足します。気、血、水も不足することで、栄養が体の隅々に行き届かなくなります。すると、病気への抵抗力が落ちてしまい、様々疾病を導いてきます。また、自然治癒力なども低下し、病気の治りが遅くなります。
反対に、食べ過ぎ、飲み過ぎは消化吸収する脾胃に負担がかかります。その状態が続くと、満腹、腹痛、乳幼児ではよく泣くという症状が現れます。
質の偏り
もう一つ重要なのが、飲食物の質の問題です。質には、五味*による分類と、体を冷やすものと温めるものに分けられます。
五味を程良く食べることで、それぞれの特定する五臓を養いますが、偏食を過度に行うと、五臓のバランスが崩れ、病気の原因となります。
*五味:酸、苦、甘、辛、鹹
また、夏の野菜は体を冷やし、暑いときに体を冷やす作用をもっています。冬の野菜はその逆です。体を温める作用があります。生ものも体を冷やす作用があります。冷たい飲み物や食材によって、体を冷やす要素が増えると、寒邪によって病を引き起こします。