慢性副鼻腔炎(47歳女性)の漢方相談

ご相談者
-耳鼻科で慢性副鼻腔炎で鼻茸があると診断されました。花粉症とアレルギー性鼻炎もあります。今回ご相談したいことは1年半くらい前から全く嗅覚がなくなり鼻ずまりも酷くなったことです。
耳鼻科では手術をすすめられたのですが拒否してとりあえずツムラ辛夷清肺湯エキス2.5gとムコダイン500mgとタリオン10mgミリカレット点鼻薬を服用しています。 病歴 6年前に胃癌の手術をし胃を4分の3とりました。初期だったので完治したいます。
今は冠レン縮性狭心症で以下の薬を服用しています。 アトルバスタチン・コニール・ニフェジビンL・アイトロール ニコランマート・ヘルベッサーR・フェロミアです。 気管支が弱いためオルベスコ・キプレスも服用しています。
時々テパス服用 アスピリン喘息なのですがこれによる慢性副鼻腔炎の可能性もあると言われました。 鼻ずまりと嗅覚障害は毎日の食事の支度に支障をきたし何を食べても美味しくなくストレスになっています 手術をしても体質なので再発すると聞いています。
なんとか慢性副鼻腔炎を治せないでしょうか。 よろしくお願いします。
堀口先生
証判定の結果を拝見すると、気滞が一番高く、血虚、気虚がそれに次きますね。感覚器の感度は高めるには、集中力が必要です。聞く、嗅ぐ、見るなどいずれも、受動的に情報が入ってくるのが本来自然(当然)です。
しかし、視力が低下したり、聴力が低下したり、すると一所懸命に意識を集中しないと見えなかったり、聞こえなかったりします。ウメさんの鼻は、長年の鼻粘膜の炎症と充血で、臭覚センサーがダメージを受けている可能性が高いです。
しかし、鼻の炎症や充血を適確に取り除き、臭覚センサー周辺の鼻粘膜を修復して、さらに臭いを嗅ぐリハビリをしていけば回復すると思います。
漢方的な治療の方向としては、まず自律神経の働きを調整して、心身の緊張感を取り、全身の血液やリンパ液の循環を改善することです。
鼻周辺には、炎症による汚れた悪い血やリンパ液が停滞していると思います。これらが除去されないと、新鮮な血液やリンパ液が巡らず、鼻粘膜修復のために必要な酸素や栄養分が供給されません。
ご相談者
-早速の返信ありがとうございます。 先生のご説明良くわかりました 希望が湧いてきてうれしいです よろしくお願いします。
堀口先生
不安感やイライラ感など気滞の改善に、香蘇散と抑肝散を合わせてまず一種類とします。
もう一種類を柴胡桂枝乾姜湯と加味帰脾湯を合わせてご用意します。
香蘇散は、のどから首のリンパ液に流れを良くして、鼻や副鼻腔、咽喉部分を潤し炎症を鎮めます。
抑肝散は、心身の緊張を取り、不安やイライラ感を鎮めます。
柴胡桂枝乾姜湯は、鼻水や痰を減らし、頭部の炎症を鎮め、血行を改善して、鼻粘膜の味覚センサーの働きを回復します。
加味帰脾湯は、胃腸の働きを高め消化吸収を促進して、気力体力を付け、精神的な安定を図ります。
処方された漢方薬
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香蘇散(こうそさん) | |
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「胃腸虚弱で神経質の人」の次の症状に有効とされています。 風邪の初期 | ||
| →適した証:気滞 | ||
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抑肝散(よくかんさん) | |
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「虚弱な体質で神経がたかぶる人」の次の症状に有効とされています。 神経症 不眠症 小児夜なき | ||
| →適した証:気滞 | ||
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柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう) | |
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「体力が弱く、冷え症、貧血気味で、動悸、息切れがあり、神経過敏の人」の次の症状に有効とされています。 更年期障害 血の道症 神経症 | ||
| →適した証:血虚 気滞 | ||
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加味帰脾湯(かみきひとう) | |
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「虚弱体質で血色の悪い人」の次の症状に有効とされています。 貧血 不眠症 精神不安 | ||
| →適した証:気虚 | ||